2007年8月2日木曜日

ハトの「ふん害」に悩む 徳島市中心部のマンション

近所の商店街もハトに悩まされ、えさをやらないで下さい、というキャンペーンをやってます。こんなところにも、マンションの問題があるんですね。

(徳島新聞より引用)

 徳島市中心部のマンションなどで、住人がハトの「ふん害」問題に悩まされている。多数が飛来してベランダに入り込み、ふんをしていくほか巣を作って住み着く例も。住人は掃除に追われるだけではなく、ふんに含まれた有害な細菌による健康被害の不安も抱える。ただ、ベランダにネットを張って入り込むのを阻止するなどの「自己防衛」以外に、効果的な対策はないのが実情だ。

 徳島市内のあるマンションには、ベランダ側一面に緑色のネットが張られている。管理会社によると、多くのハトが飛来し、住人がふん害に悩まされるようになったため、十年ほど前に一面を覆ったという。別の管理会社でも、いくつかのマンションの高層階をネットで覆っている。マンション近くの二階建て住宅でも、ベランダにネットを取り付けている。巣を作ってひながかえったこともあり、住人は「ふんの掃除も大変だし、どうにかならないのか」と頭を抱えている。

 徳島県自然共生課によると、このハトは「ドバト」という種類。飼育されていたハトが野生化したもので繁殖力が強く、人が餌を与えることで増えているという。

 ハトをはじめ鳥の害に関する住民から県への相談は、年百件を超す。今年は五月から七月末までに、五十件近くが寄せられている。相談は、ふん害や鳴き声のほか「窓ガラスに衝突してベランダで気絶しているのでどうにかしてほしい」との内容もある。相談者で多いのは市街地の住人。近くに公園があって人から容易に餌をもらえるため、ハトが休息場所にしているようだ。

 ハトの害の防止には、餌をやらないようにするのが最も効果的とされている。餌やり禁止キャンペーンを実施した東京都の上野公園や広島市の平和記念公園では、大幅に減ったという報告がある。徳島市内では、市が徳島中央公園などハトが多く見られる公園に、餌をやらないよう呼び掛ける看板を設置しているが、現状では「モラルに任せるしかない」(市公園緑地課)ようだ。
 

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